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異常燃焼

abnormal combustion

 火花点火機関の正常燃焼は,シリンダ内燃料-空気混合気が,所定の場所,時期に,電気火花により強制点火され,火花伝ぱによって燃焼が進行し,完了するものである.これ以外が異常燃焼であって,火花ノック(ノック)と表面着火に大別される.表面着火とは,点火電極,排気弁,燃焼室たい積物などの高温熱面により,正常火炎の到達する前に火炎を発生させる現象であり,その時期が正規の火花点火時期以前に起こるのをプレイグニッション過早着火),以後に起こるのをポストイグニッションという.点火電極付近の熱面が着火源となるプレイグニッションでは,着火時期が進むにつれて熱面温度が上昇し,着火時期がさらに早くなり,ピストンの焼付きや溶損を引起こすことがある.これを暴走表面着火という.高温熱面や前サイクルの残留ガスが着火源となって,電気火花を止めた後も燃焼が続くことがある.これをランオンという.熱面による着火の時期が早くなるとノックが発生する.これをノック性表面着火という.このノックによりさらに表面着火が助長され,不規則な金属音が発生することがある.これをワイルドピングという.複数の箇所で表面着火が起こると,ノックは生じないが圧力上昇率が非常に大きくなり,比較的低周波の音響を伴い,機関の運転が荒れてくることがある.これをランブルという.火花ノックについてはノックの項を参照のこと.【ノック