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慣性効果

inertia effect, ram effect

 エンジンの吸気過程において,ピストンの吸入作用で生じたガス振動が,そのサイクルの吸気過程に及ぼす影響をいう.弁開状態でシリンダ平均体積と吸気管系からなる振動系の自然振動数を\({\nu _m}\)とすれば,弁開期間\({\theta _s}\)(クランク角)でのガス振動回数すなわち同調次数\(m\)は,\[m = {\nu _m}{\theta _s}/\left( {6n} \right)\]ここで\(n\)はエンジン回転速度rpm.四サイクルエンジンでは,\(m = 1\)のとき吸気終わり付近で正圧となるので吸気量が増加し,\(m = 0.5,\,1.5\)のとき,吸気終わり付近で負圧となるので吸気量が減少する.この効果を利用して新気の密度を高める方法を,慣性過給という.排気過程についても同様の現象があるが,管内ガス温度分布が流れ方向に急こう配であること,および流速が大きいために上式による定量的評価がむずかしい.