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排出ガス試験走行モード

emission test mode

 我が国では都市の交通実態調査に基づいて統計処理が行われ,自動車排出ガスの試験用として排出ガス試験走行モードが設定された.ガソリン車(LPG車を含む)とディーゼル車について走行モードが制定されている.1973年に制定された10モードは,ガソリン・LPGを燃料とする乗用車および車両総重量2.5t以下のトラック,バスを適用車種とする都市内走行を模擬した走行モードで,平均車速は17.7km/h,最高速度は40km/hであった.11モードは適用車種については10モードと同じであるが(ディーゼル車は除く),朝の通勤時を模擬した走行モードで平均車速30.6km/h,最高速度60km/hであった.一方,6モードは車両重量2.5t以上のガソリン・LPG・軽油を燃料とするトラック・バスを適用車種とし,6種の定常運転モードで構成される,エンジン単体をテストベンチで評価する試験モードである.6モードの負荷とエンジン回転速度の配分は,都市内走行を模擬した10モードを基礎としていた .その後,高速道路の拡充にともない,走行モードが見直され,1991年に10モードは一部を最高速度70km/hの高速モードに置き換えた10-15モードに変更された.その後,より実際の走行状態に近づけたJC08モードが導入され,2008年に11モードが,2011年には10-15モードがそれに代替された.2018年には世界統一試験サイクルであるWLTCモードへと変更された.一方,6モードについては,1994年により当時の使用実態に合わせた運転領域としたD13モードに,2005年にはそれまでの定常試験サイクルから過渡試験サイクルであるJE05モードに変更され,さらに2016年以降冷機試験も加わった世界統一試験サイクルであるWHTCモードが導入されている.なお,2005年以降それまで車両総重量2.5tだった軽・中量車と重量車の区分分けが3.5tに変更されている.