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ミラーサイクルエンジン

miller cycle engine

 吸気弁閉時期を通常より早閉じまたは遅閉じにすることで圧縮行程を短縮し,有効圧縮比を低くおさえることによって,燃焼サイクルの温度を低下させることができる内燃機関の燃焼サイクル.1940年代に提唱され,考案者の名前をとってミラーサイクルと呼ばれる.給気冷却器付過給システムにこの燃焼サイクルを組合せると,熱負荷と機械的負荷を増加することなく過給度を高めて高出力を発生することが可能になり,高い膨張比を伴って高い熱効率を実現できる.1993年に初めて実用化された自動車用ミラーサイクルガソリンエンジン(図)では,幅広い回転領域で効果を発生できる「吸気弁遅閉じ」方式と,高効率な機械式過給機「リショルムコンプレッサ」を採用している.その結果,圧縮比10による高い熱効率と,自然給気エンジンの約1.5倍の出力を同時に実現している.その他,発電用ガスエンジン,舶用ディーゼルエンジンなどで「吸気弁早閉じ」方式や「ターボ過給機」を使ったミラーサイクルエンジンの研究が進められている.

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