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沸騰水型原子炉

boiling water reactor

 原子炉内で冷却水が沸騰する炉型式である.この炉型式の発電用原子炉は,初期の一部プラントを除き,原子炉内で発生した蒸気をそのままタービンに送る直接サイクルである.原子炉の基本的構成は,原子炉圧力容器,炉内構造物,炉心および制御棒とその駆動機構である.炉心内で発生した蒸気は,圧力容器上部に設置された気水分離器および蒸気乾燥器で水分含有量0.1%以下まで乾燥されてタービンに送られ,タービンを駆動したあと,復水器で冷却されて復水となる.復水は復水浄化系で0.1μs/cm以下の純水となり,加熱後原子炉に給水される.沸騰水型炉の炉心は,ジルカロイ製の四角管形状のチャンネルボックス内に多数の燃料棒を収納した燃料集合体を多数体装荷して構成される.制御棒は,四体の燃料集合体の間げき部を上下に移動するため,十字型のブレードを有する構造である.原子炉の出力制御は,制御棒位置の調整および炉心流量の変化による原子炉の反応度制御によって行う.沸騰水型炉の特長は,出力上昇に対し負の反応度フィードバックによる固有の自己制御性を有していることである.例えば反応度が急激に加わる事象の例として,制御棒の異常な引抜き,制御棒落下事故などが生じた場合,減速材でありかつ冷却材である水の温度上昇,ボイド(気泡)発生の増加などで中性子の減速効果が小さくなり,反応度が低下する特性である.→※原子力発電所