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放射能

radioactivity

 元素が自然に崩壊して,α線,β線,γ線などの放射線を放出する性質をいう.放射能を持つ元素は放射線を出して別の元素に変わる.核反応によって生成される場合,誘導放射能という.放射能を持つ核種,同位元素および物質はそれぞれ,放射性核種,放射性同位元素および放射性物質などと呼ぶ.放射性物質や放出される放射線は,古くからさまざまな利用がなされているが,一方ではその存在が人間の健康に大きな影響を与えることから,その安全取扱いについて,1920年頃から国際的に検討が始められ,現在は,国際放射線防護委員会(international commission on radiological protection, ICRP)で幅広く審議されている.この委員会は許容しうる線量の限度などの概念を決め,これに基づく(ICRP)勧告を出している.我が国ではこの勧告に基づいて,「放射性同位元素などによる放射線障害の防止に関する諸法令」によって,その使用が規制されている.このため,使われる用語は,ICRP勧告および法律によって定義されているものも多く,また,放射線障害に対する考えが変わると用語も変わることがある.また,放射性同位元素が単位時間に崩壊する元素の数をいう場合もある.この場合,存在する元素の数と崩壊定数の積で表される.単位は毎秒1崩壊を1ベクレルといい,記号Bqを用いる.なお,1gのラジウムの崩壊数を基準にして決められた3.7×1010Bqを単位とするキュリー単位(記号Ci)が長年使用されてきたが,現在はベクレルに統一されている.