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知識工学

knowledge engineering

 ある領域において,専門知識を計算機上で表現し,それを用いて専門的な問題を解決するシステムを構築する方法論をいい,実用性を重視する人工知能の応用分野である.1970年代にスタンフォード大学のファイゲンバウムにより提唱され,その後の人工知能ブームの火付け役となった.知識工学は,はん用性のある理論よりも,領域に依存した知識を用いたエキスパートシステムの構築をめざす.エキスパートシステムはプロダクションシステムを用いて構成されるのが一般的である.まず知識エンジニアが専門家にインタビューなどを行い,専門知識を獲得し,それを計算機上の知識表現(プロダクションルール)に変換して知識ベースを構築する.後は,推論エンジンにより,そのプロダクションルールを適用して,推論を行うことにより,故障診断や設計が実現される.知識工学的手法により構築されたエキスパートシステムは,すでにかなりの数が実用化されており,技術的にも確立されている.しかし,専門家自身が,自分の専門知識を認識できない特性があるため,知識エンジニアにうまく伝達できない場合も多く,知識獲得がボトルネックとなっている.