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圧力測定法

pressure measuring technique

 大気圧以上の圧力を測定するものを圧力計,大気圧以下の場合は真空計という.測定点の圧力を導管を用いて測定器に導く測定法と測定点に圧力センサを置いて電気信号で取出す方法があり,前者は時間の応答性が悪いので時間の平均値の測定に適し,変動成分の測定には後者を用いる.測定の原理としては,①既知の重量と釣合せる方式,②弾性変形を測定する方式,③圧力によって変化する物理現象を利用する方式がある.①の方式には,水,水銀などの液体を透明な管に入れた液柱形圧力計(マノメータとも呼び,単管式,複管式,U字管式,傾斜管式,1/20mmの読取り精度を持つゲッチンゲン型,ベッツ型,1/100mm以下の読取り精度を持つアスカニヤ型,チャトック型の微圧計がある),液体の重量を円環の傾きと釣合った位置を読取る円環型圧力計,重鍾(しょう)と釣合せる重鍾型圧力計(分銅式とも呼びほかの圧力計の較正に用いられる)がある.②の方式には,偏平円断面の管を円環状(C形),渦巻状(スパイラル形)あるいはらせん形(ヘリカル形)に曲げて先端を閉じたブルドン管圧力計,波状円板カプセルのアネロイド圧力計,薄板の上下面の圧力差による弾性変形を読むダイヤフラム式,ベローズの伸びを読むベローズ式がある.③の方式には,密度変化を光干渉法で測定し,温度データと併せて静圧を推定する方法,蛍光法や赤外線吸収スペクトルで密度と温度を同時に計測する方法が試みられている.

16/1000225.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:49 by 127.0.0.1