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延性モード加工

ductile regime machining

 ガラスやセラミックスのような脆性材料の機械加工(切削,研削など)機構は,金属のそれとは異なるものと一般には考えられている.すなわち,後者が塑性流動に基づく延性型(流れ型)切りくず生成機構とされるのに対し,前者の場合には破砕型切りくずや加工面に残留するクラックなどの観察から,脆性・へき開破壊機構によると想像されているからである.しかし,硬脆材料といえどもマイクロビッカースの微小な圧痕が生じ得ることなどに象徴されるように,sub-μmの極めて微小な切込み条件のもとでは,延性型の切りくずを形成し得ること(延性モード加工)が期待され,種々の実験,観察によってもその事実が確認されている.また従来,経験的に実用されているダイヤモンドホイールによるセラミックスやガラスの研削では,このような延性型の切りくず生成がなされていると推測されている.この延性モード加工によって,高品質な脆性材料の機械加工面を生成できると期待されている.