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ヘリコプタ

helicoptor

 翼を回転させることで機体を浮揚する揚力と飛行する推力を得る航空機で,回転翼航空機の一種.一般に固定翼機と異なるのは垂直上昇,下降,および空中での静止飛行(ホバリング)ができるところにある.機体の構成は通常胴体の上方にほぼ鉛直方向に1個以上の回転翼(メイン・ロータ)を有しており,このロータの推力方向を傾けることで,垂直上下降から前進,横進などが可能となる.ヘリコプタの種類としては,メイン・ロータが1個だけのシングルロータ機が最も多く,通常ロータの回転反力をおさえるために尾翼部にテール・ロータを有している.また,2個以上のメイン・ロータを組合せてテール・ロータを不要にしているものもあり,同軸に2個のロータを反対方向に回転させる同軸反転タイプや,機体の前後にロータを配したタンデムタイプ,さらに左右に配して交差させる交差タイプのヘリコプタがある.歴史的にみると,ヘリコプタの構想としては15世紀のレオナルド・ダ・ビンチのものが有名であるが,有人飛行は20世紀になってからで,1907年にフランスのブレゲー兄弟やポール・コルニューが初めて垂直浮揚に成功している.その後ドイツのフォッケ教授やアメリカのシコルスキらによって実用化されている.現在では,ヘリコプタ特有の飛行能力や固定翼機のような大きな滑走路が不要なことなどから,狭い地域での輸送や,救援活動などに多用されている.