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ホイールアライメント

wheel alignment

 ゴムブシュなどの弾性要素の影響を無視すれば,一般にタイヤはサスペンションを介して,車体にホイールストロークの1自由度を残して拘束されている.タイヤが車体に対して有している幾何学的な位置,角度を総称して,ホイールアライメントという.具体的には,トー角,キャンバ角,キングピン傾角,キングピンオフセット,キャスタ角,キャスタオフセット,スカッフ,ロールセンタ高などの各特性のように,車体に対してタイヤの位置を規定する三面図上の特性全般をさす.これらホイールアライメント特性は,有限長のリンク長さを有する実際のサスペンションにおいては,ホイールストロークに対応して変化する.しかし,狭義では,車両の設計標準重量条件における水平面停車時の値を持ってホイールアライメントと称することがある.ホイールストロークに対するホイールアライメントの変化特性は,ストラットやマルチリンクといったようなサスペンションのリンク形式の違い,およびリンクの取付位置によって大幅に異なった特性になりうる.ホイールアライメントの変化特性は,車両運動性能全般,すなわち操舵応答性,直進性,旋回性,タイヤ摩耗特性,操舵力特性に大きな影響を及ぼす.したがってサスペンション設計者にとっては,サスペンション形式,リンク取付位置をいかに選択し,所望のホイールアライメント特性を得るかが重要となる.