ユーザ用ツール

サイト用ツール


リニアモータカー

linear motor car

 リニアモータを推進力の発生手段として利用している車両の総称である.
リニアモータの種類別にみると,リニアインダクションモータとリニアシンクロナスモータが代表的な方式である.
かつ使用時の構成別にみると,電力供給側を地上に固定する地上一次方式と,車上に搭載する車上一次方式に分類される.後者では,走行に必要なエネルギーを車上に取込む必要があり,一般に集電機構が必要となる.
リニアモータカーは,これらの組合せによってシステムが選択され,幅広い用途に対応して各種のものが開発されている.
リニアインダクションモータを使用した車上一次方式として代表的なものに,地下鉄などに利用されているリニアモータカーがある.車輪・レール間の摩擦に頼らないで推進力を発生することができ,かつモータがへん平になることから車両断面が小型化できることがメリットとなる.
また,車上一次のリニアインダクションモータを採用し,吸引型の磁気浮上方式(EMS, electro magnetic suspension)と組合せたシステムとして日本のHSSTが開発されている.この方式では,走行に必要な動力を地上から集電しながら走行する.
リニアシンクロナスモータを使用した地上一次方式では,走行に必要な動力を車上に取込む必要がないため,磁気浮上と組合せて400km/h以上をめざした高速鉄道を対象とした開発が主流となっている.
この方式としては,日本で開発中の超電導磁石を使用した電磁誘導による磁気浮上式鉄道(EDS, electro dynamic suspension)と,ドイツが開発中の吸引型の磁気浮上式鉄道(トランスラピッド)が代表例となっている.前者では,車上に強力な超電導磁石を搭載しているため,リニアモータの一次側と二次側間の空げきを100mm以上と大きくしても高い効率が維持できる特長がある.後者は,常電導電磁石を使用しており,空げきは10mm程度を維持して走行する.
地上一次のリニアシンクロナスモータと,電磁誘導による磁気浮上との組合せによる例(写真はJRが開発中の磁気浮上式鉄道)車上に搭載した超電導磁石と,地上のコイルとの間で発生する電磁誘導作用によって100mm程度の空げきを維持して走行する.地上一次方式と誘導集電との組合せにより,地上設備との接触はない
 
地上一次のリニアシンクロナスモータと,吸引式磁気浮上システムとの組合せによる例(写真はドイツのトランスラピッド)車上の電磁石の制御によって,地上に配置した磁性体のレールに対して10mm程度の空げきを維持して走行する.地上一次方式と誘導集電との組合せにより,地上設備との接触はない
 
車上一次のリニアインダクションモータと鉄・車輪システムとの組合せによる例(写真は都営地下鉄12号線)レール間にリニアインダクションモータの二次導体が配置されている
 
車上一次のリニアインダクションモータと,吸引式磁気浮上システムとの組合せによる例(写真はHSST)車上の電磁石の制御によって,地上に配置した磁性体のレールに対して10mm程度の空げきを維持して走行する

1013387_01.jpg

20/1013387.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:50 by 127.0.0.1