有限要素法などで偏微分方程式を近似的に解く場合，重み関数として補間（評価）関数と同一の関数を選ぶガラーキン法もしくはバブノフ・ガラーキン法に対して，流体計算における移流項や混合型の有限要素に起因する不安定性を制御するために，両者に異なる関数を使う場合，ペトロフ・ガラーキン法という．上流化手法でのSUPG（streamline upwinding Petrov Galerkin）法や，混合型の有限要素に対するPSPG（pressure stabilizing Petrov Galerkin）法などが精力的に研究されている．