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固定法(生体組繊の)

fixation

 組織標本作製のため,元の形態や構造をできるだけ保持し変化させないようにする処理法.一般的にはホルマリン,グルタルアルデヒド,メタノールなどが用いられる.軟組織の場合は体外に摘出すると縮むことが多いので,正確な形態,構造を知るためには生体内での変形状態に保って固定しなくてはならない.また,軟組織の構成タンパクの一つであるエラスチン(弾性線維)はホルマリン,グルタルアルデヒドに数週間浸漬しても弾性を失わないので,エラスチンが主成分の組織を固定する場合には注意を要する.

02/1004253.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:48 by 127.0.0.1