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生体模倣技術

biomimetic engineering

 長年にわたる進化の結果,人間をはじめとして,動物あるいは植物においてはその形態・構造,機能・動作の完成度がきわめて高い.これに対して,人間の作るシステムにおいては,限られた目的に対しては生物以上の完成度(能力)を実現しているが,システムとして複雑になるにつれ限られた目的のシステムと同様の発想では形態・構造,機能・行動いずれの性能についても低レベルのものしか実現できなくなる傾向にある.これを打破する方法として,動・植物における形態・構造,機能・行動を学び,それらを模倣して機械システムを構成することにより効果を発揮することができる場合が多い.このような模倣により,すでに実現されている機械システムの効率向上が図られることも多い.動・植物に学ぶに当たっては,マクロに観察する場合とミクロに観察する場合がある.マクロに観察するとは,システムの形態・構造,機能・行動を観察し,その結果としてのシステムが必ずしも同一でないことを承知の上で人工システムの参考にするのである.ミクロに観察する場合は,ミクロな部位が構成する個としての動・植物と同一でないことを承知の上で,人工システムの参考にするのであり,このような技術をいう.さらに,生体模倣技術には,形態・構造面からの模倣技術と,機能・行動面からの模倣技術に大別され,おのおのの用途により使い分ける場合が多い.

02/1006801.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:48 by 127.0.0.1