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溶接アークが発生している場合,アーク柱を中心に,同心円状の磁力線が,電流の流れる方向に向かって右ねじの方向に生じる.ところが,アーク柱の近くに鉄片など導磁性のある被溶接部があると,同心円状の磁力線分布は鉄片の表面では磁力線の密度(磁束密度)が高くなる.磁束密度が高くなると,磁力が強くなり,アークはその方向に引張られ,軸対称性を失い,偏向する.これが磁気吹き現象である.直流アークで,鉄片の存在以外に,溶接開始部,終了部,他電極アークやフィラワイヤの通電時など,しばしば問題になる.