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対流熱伝達

convection heat transfer, convective heat transfer

 流動している流体とそれに接する物体との間に温度差があるときは,流体自身の熱伝導による熱移動のほかに,流体の持つエンタルピーの輸送も同時に行われる.このような伝熱現象を対流熱伝達,または単に熱伝達と呼び,熱伝導,熱放射とともに,伝熱の三基本形態とみなすことが多い.対流は強制対流と自然対流(または自由対流)に大別される.対流熱伝達の下では,物体面に沿って温度境界層と速度境界層の両方が生じるが,速度境界層の厚さと温度境界層の厚さは,特別の場合以外は一致しない.一般に,速度境界層の挙動は温度境界層にただちに影響を与えるが,流れはエンタルピーを輸送するだけであって,熱を伝達するわけではない.熱エネルギーの伝達は,あくまでも流体内の熱伝導によって行われる.したがって,物体表面から流体への対流伝熱量qwは,フーリエの法則によって次式で与えられる.\[{q_w} = - \lambda {\left( {\frac{{\partial T}}{{\partial y}}} \right)_{y = 0}}\]ここで,λは流体の熱伝導率yは伝熱面に垂直方向の座標である.【熱伝達率

10/1007703.txt · 最終更新: 2023/02/17 11:30 by 127.0.0.1