物質が分解することにより発熱し,その熱により分解が持続する形態の燃焼,いわゆる分解燃焼をする際,形成される火炎.この種の火炎はこれまでにもいろいろ観察されてきたようであるが,火炎の性質が知られているものは少ない.アセチレンの分解火炎は,アセチレンの圧力が1気圧より幾分高い圧力でみられ,青白色で,燃焼速度は約20cm/sである.また,オゾンの分解火炎は,淡青色で,燃焼速度は約475cm/sである.オゾンの濃度が低くなると,火炎が見えにくくなるが,酸素中のオゾンが17vol%のとき,約9cm/sである.