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ディーゼルエンジンのように高温空気に燃料噴霧を作るときの噴射開始から熱発生開始までの時間で,着火遅れ期間,発火遅れともいう.一般に燃料と酸化剤の温度を急激に高めてある値に保持したさい,かりにその温度が着火温度を超えていてもただちに着火するわけではなく,着火遅れを伴う.この期間では可燃混合気の形成,燃料の熱分解,連鎖反応の連鎖坦体の増殖,反応に伴う熱的なフィードバックなど一連の物理的化学的過程が進行する.着火遅れは温度が高いほど,かつ圧力が高いほど短く,通常アレニウス形の実験式で表示する.【自己着火】