[[15:1005037|磁気テープ]]を記録媒体として使用し,これに磁気ヘッドにより情報信号を書込み,再生する磁気記録再生装置.音声,映像を記録するオーディオテープレコーダ,ビデオテープレコーダと区別し,コンピュータ用外部記憶装置としてのデータ記録装置を指す場合が多い.テープを巻取る供給リール,巻取りリール,テープを駆動するキャプスタン,テープ張力を検出するテンションセンサ,情報信号を書込み,再生する磁気ヘッドおよび回路等よりなるテープ走行系と,コンピュータとの信号のやり取りを制御したり,誤り訂正等を行うコントローラ部より構成される.大形コンピュータ用磁気テープ装置には,リールに巻いたままの12.7mm幅テープを使用する[[15:1001530|オープンリール磁気テープ装置]]と,カートリッジに収納したテープ([[15:1001726|カートリッジテープ]])を使用する[[15:1001725|カートリッジ磁気テープ装置]]とがある.また,ワークステーションやパーソナルコンピュータのバックアップ装置として,8mm幅テープを使用するデータ8mm,6.3mm幅テープを使用するQIC(quarter-inch cartridge),3.8mm幅テープのDDS(digital data storage)などがある.データ8mmとDDSは,ヘリカルスキャン形の回転磁気ヘッドを使用する.運用の自動化のためには,カートリッジテープを収納棚から磁気テープ装置に自動的に装填する磁気テープライブラリシステムがある.