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一般に壁に沿う境界層流れは遅かれ早かれ層流から乱流に遷移するが,その遷移をできるだけ遅らせて摩擦抵抗のより小さな層流に保つために行われる制御を総称して層流制御という.制御法としては,翼の表面に微細な穴(や溝)を適当な開口比であけ,そこから境界層流れのごく一部を翼内部に吸取ることにより境界層内の速度分布をより安定な形に変える方法が一般的である.これにより,飛行機の翼面上の境界層の大部分が層流状態に保たれ,摩擦抵抗は制御のない場合に比べ,数十%も減少することが確認されている.