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第5回 小栗上野介忠順の思い

No.1242, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1242-42/

遣米使節として米国に渡航 小栗上野介忠順(1)~(6)は文政十(1827)年、旗本・小栗忠高の子として旗本屋敷である江戸駿河台、現在の明大通りの角(図1)で生まれた。早くからその才を認められ、33歳の万延元(1860)年、大老・井伊直弼の推挙を受けて、幕府遣米使節の実質的なリーダ…Read More

第5回 民間設備投資の動きに連動する産業機械受注の民需

No.1242, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1242-46/

産業機械の受注金額は変動が大きい。特に民需向けの受注の変動が大きい。産業機械は景気に敏感な機種もあるが、景気が盛り上がってから受注が動きだす大型機種が多い。そのため産業機械は景気が回復してから遅れ気味に受注が回復するので、産業機械受注の民需は民間設備投資の動きと強い連動性がある(…Read More

第4回 流れの表し方

No.1241, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1241-30/

水の流れや空気の流れなど身の回りに多くの流れが存在する.今回は流れ,すなわち流体の運動をいかにして表すかを説明しよう. 4.1 運動の表し方 質点の力学において,例えばボールの落下運動は,ボールを追跡し,時間と共に変化するその位置や速度,加速度によって記述される.流れを記述する場…Read More

第4回 鍋島直正の思い

No.1241, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1241-32/

なぜ鍋島直正なのか 幕府の崩壊と明治維新、および太平洋戦争の敗戦は日本の運命を大きく変えた。今回の「日本の埋没」もこれらに匹敵する大きな変化と筆者は捉えている。したがって、これらの時代を生き抜いた偉人の生きざまが、今後の日本人の生き方に大変参考になる。 江戸時代後期は、成長はしな…Read More

第4回 強さを保つ産業機械の国際競争力

No.1241, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1241-36/

ボイラ・原動機、化学機械、金属加工機械など産業機械は大型の受注品が主体で一般の人には身近なものではないため話題になることは多くはない。しかしながら産業機械の国際競争力は比較的強く、輸出も多い。その隠れた国際競争力を探る。 産業機械の国際競争力の考え方 国際競争力というと自動車、鉄…Read More

第3回 教育力の衰退

No.1240, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-44/

大学進学率および理工系への進学の少なさ あまり知られていないが、日本の大学進学率はOECD先進国平均60%よりも低い50%前後であり、最低部類に属する。また、先進国の大学進学者のうち理工系は4割、韓国・ドイツでは6割を超えているが、日本ではわずか2割強である。日本の8割に当たる文…Read More

第3回 機械産業の国際競争力の現状と推移

No.1240, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-48/

日本の機械産業の国際競争力は強く貿易黒字の多くを占める。しかしその機械産業・商品も中身を見ると個々の機械産業の国際競争力が万遍なく強いという訳ではなく、強い産業・商品、弱い産業・商品が混在している。機械産業の国際競争力の現状および推移を見ることにより、その実態を探る。 機械産業の…Read More

自然な「ながれ」に身をゆだねて

No.1240, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-52/

はじめに 令和3年(2021年)4月22日の定時社員総会にて、名誉員として承認されたとの報告を受けた。まことに光栄であり、ご関係者に深く感謝御礼申し上げる次第である。 私は一大学教員として教育・研究に携わってきたが、この小欄をお借りして、日頃私自身が研究室運営にて心がけて来たこと…Read More

(株)ヒラカワ 産業用ボイラの高性能化とソリューションメーカーへの転換を目指して

No.1240, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-40/

日本にはこんなすごい会社がある 大型商業施設や高層ビルの冷暖房設備、工場、病院といったさまざまな施設で活用されているボイラ技術。この領域で1世紀以上の歴史を持っているのが、大阪に本社を構える(株)ヒラカワである。1912年4月に「平川鉄工所」として創業した同社は、1922年よりボ…Read More

第3回 静止流体の力学(2)

No.1240, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1240-42/

3.1 面に働く静止流体力 図3-1のように水中に垂直に設置された板に働く,静水圧による力を考える(静止した水中のゲージ圧を静水圧と呼ぶ).この板の左面は水,右面は大気にそれぞれ接しており,板は水に押されて右向きの力を受けている.ここで,水面から板の重心$\mathrm{G}$ま…Read More

第2回 静止流体の力学(1)

No.1239, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1239-38/

2.1 静止流体中の圧力 流体中には,第1回で扱った粘性応力の他に,圧力が作用している.第2回と第3回では流体中に作用する圧力の性質を理解するため,静止した流体を考える.流体が静止している場合には,粘性応力は働かないので圧力のみを考えればよい.圧力の性質として,以下の3つがある.…Read More

第2回 日本のものづくりの衰退

No.1239, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1239-40/

ものづくりの定義 「ものづくり」を文献(1)にしたがって、「設計の流れによって、顧客満足・企業利益・雇用確保を実現するための企業・産業・現場活動」と定義する。業態は大企業・中小零細企業のすべてを含む。例えば、自動車・電気電子機器・機械工業・鉄鋼を含む素材産業、などである。ただし、…Read More

第2回 機械産業のGDP、雇用に占める位置

No.1239, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1239-44/

機械産業はGDP(国内総生産)の9%を稼ぎ、就業者では6%を占める。意外に構成比が小さいとの印象を持たれる人が多いかと思うが、産業構造のサービス化(第3次産業化)の中で製造業の構成比は低下し2割にとどまっているのが実情だ。しかし、機械産業はGDPの構成比が就業者でみた構成比の1.…Read More

第1回 流体の性質

No.1238, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1238-36/

本連載にあたって 機械工学に携わる技術者にとって「材料力学,機械力学,熱力学,流体力学」の4力学は,必須の重要な学問分野である.大学や高等専門学校等の機械工学教育プログラムで扱う学問領域の多様化によりこれらに割り振られる時間は減少傾向にあり,初学者が学びやすい教科書への要望が高ま…Read More