日本機械学会サイト

2026/2 Vol.129

装置製作:高山芳の
(多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻 統合デザイン領域 在籍)
金属・磁石・モーターなどの単純なメカニズムを用いた装置は、重力や摩擦を受け入れながら、ある行為を繰り返します。その姿は、私たちが呼吸し、脈を打ちながら生きていることを思い出させます。本誌では、学部の卒業制作である 10 体の装置〈脈拍〉を中心に、全 12 体の作品を紹介します。

バックナンバー

特集 水素社会の光と影

脱炭素とエネルギー安全保障に不可欠なCO2 フリー水素の大量導入

岡崎 健(東京科学大学)

水素基本戦略から水素社会推進法へ 水素は停滞しているとの声もあるが、決してそうではない。むしろ、再び大きなうねりが起きようとしている。日本では、不安定な世界情勢の中で脱炭素とエネルギーの安全保障を守るためには、CO2フリー水素(グリーン水素、ブルー水素)の大量導入と原子力+再エネ…Read More

特集 水素社会の光と影

水素エネルギーの展開と見通し(欧州と米国の状況を俯瞰して)

丸田 昭輝〔(株)テクノバ〕

世界の潮流 水素の色分け 表1に、現在世界で使用されている主な水素の「色」を示す。一般に、化石燃料由来でCO2を多く排出して製造されている水素がグレー水素(およびブラウン水素とブラック水素)である。このような水素の色は誰かが決めているのではなく、慣用的に使用されているもので、特定…Read More

特集 水素社会の光と影

水素侵入環境下の構造用金属材料の今

津﨑 兼彰(物質・材料研究機構)

耐水素材料に向けた灯火 水素脆化研究150年の今、お届けしたいメッセージ 水素社会実現に向けた材料特性面の課題、それは水素脆化である。今からちょうど150年前、英国の冶金学者WH Johnsonは、第二次産業革命末期の伸線産業に影響を与えた現象、すなわち、鉄線や鋼線の表面から錆を…Read More

特集 水素社会の光と影

国際液化水素サプライチェーンの構築と脱炭素への貢献

井上 健司〔川崎重工業(株)〕

はじめに 2025年の日本の夏は最高気温が40℃を超える通称「酷暑日」が最多を記録し、十分な秋季を経ずに急激に冬期を迎えている。近年、日本のみならず世界各地で猛暑や大雪、洪水、干ばつ、暴風など気候変動に伴う異常気象が頻発している。さらにこれを裏付けるかのように、国連世界気象機関(…Read More

特集 水素社会の光と影

水素製鉄に向けた鉄鋼業の取組み

樋口 謙一〔日本製鉄(株)〕

はじめに この15年間で、地球環境問題に関する動向が活発化した。1992年の「国連気候変動枠組条約」採択以降、締約国会議(COP)が定期的に開催されている。2015年に合意されたパリ協定では、「産業革命期からの平均気温上昇幅を2℃未満とし、1.5℃に抑えるよう努力する」 ことが共…Read More

特集 水素社会の光と影

NEDOによる燃料電池関連の活動状況

原 大周(新エネルギー・産業技術総合開発機構)

政策的背景 脱炭素社会の実現に向けた国際的な動きが加速するなか、最終利用段階で二酸化炭素を排出しない水素の重要性は、環境政策およびエネルギー転換の両面でこれまで以上に高まっている。特に、エネルギー資源に乏しく、資源偏在性の大きい化石燃料への依存を余儀なくされてきた日本においては、…Read More