特集 航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術
航空機エンジンの電動化が変える未来
航空機の電動化とは
装備品電動化と推進系電動化の違い
航空機の電動化技術には2000年代以降二つの大きな変化があった。一つは装備品の電動化、もう一つは推進系の電動化である。装備品電動化の代表例はBoeing社の787(2011年就航)であり、エンジン軸力で駆動される発電機の容量が従来機に比べて飛躍的に向上した(図1)。装備品の電動化率を大幅に向上した航空機をMEA(More Electric Aircraft)と呼び、最近の旅客機装備品技術のトレンドとなっている。
キーワード:航空産業の未来を変える航空機エンジン電動化技術
表紙の説明:これは、1962年にドイツのギルデマイスター社で製造されたチャック作業用6軸自動旋盤のチャック部分(左)と刃物台部分(右)である。円周上に配置され、連続割り出しする6個のチャックに工作物を取付け、刃物台がまるで6台の機械のように軸方向に動いて加工を行い、1周すると1個の部品が出来上がる。
[日本工業大学工業技術博物館]