AI/Robot/IoT で変わる製造現場
データを使って設計・工場・調達のつながりを強化 ロボットと人の組み合わせで少量多品種生産に対応
CASEやSDV化で大変革中のクルマ業界
自動車業界は大きな変革期にある。いわゆるCASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化)、車両制御の高度化、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)化、中国メーカーの台頭、そして従来の売り切りではないビジネスモデルへの転換も起きている。ユーザーのクルマ選び要素も、乗り心地や燃費だけではなくなっている。当然、技術的な差別化ポイントも影響を受ける。
クルマのなかで情報とエンタテイメントを提供する「車載インフォテインメント(In-Vehicle Infotainment、IVI)」(図1)も進歩を続けている。従来は別物だったカーナビなどの「情報」と、オーディオそのほか「娯楽」要素をシームレスに提供するデバイスとして再定義され、さらにクルマ自体の走行情報も取得・表示できる「統合コックピット」化された。今ではメーターやバックモニター映像、警告灯表示なども高解像度ディスプレイに表示される。これもスマホ普及によって一般ユーザーの日常的な情報端末操作体験自体が大きく変化した影響だろう。IVI自体もスマホ連携するようになっており、開発環境も複雑化している。
図1 パナソニック オートモーティブシステムズ松本工場で製造されているIVIの内機
キーワード:AI/Robot/IoT で変わる製造現場
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)