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2025/7 Vol.128

表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。

デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)

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Myメカライフ

多様な発生力を強化するソフトロボットへの挑戦

伊藤 文臣(中央大学)

この度「多様な発生力を強化する生物規範型ソフトロボットの研究」という題目で日本機械学会奨励賞(研究)を受賞し、このような執筆の機会をいただけたことを大変光栄に思います。これまで取り組んできた研究を振り返りながら、私自身が感じてきた研究の魅力や面白さについて、少しでもお伝えできればと思います。

私の研究分野では、自然界の生物が持つ多様で優れた運動機能に学び、それを工学的に再現する「生物規範型ソフトロボット」の開発に取り組んできました。柔らかい構造を持つソフトロボットは、剛体ロボットとは異なり、高い柔軟性と安全性を有するため、狭小空間や不整地、さらには人体との接触を伴う作業においても、より適応性の高い動作が可能になります。しなやかに伸縮する人工筋肉や空気圧アクチュエータを用い、それらを複数組み合わせることで柔軟なロボット機構を構成し、動作原理の解析と制御法の開発を進めてきました。特に着目してきたのは、シャコやミミズといった、独自の動作戦略を持つ生物の運動メカニズムです。これらを模倣し、未知環境下においても多様な動作が可能なソフトロボットの実現を目指しました。

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