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2025/7 Vol.128

表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。

デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)

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特集 Additive Manufacturing 技術の動向と技術者の意識

AM 技術の普及における現状と課題―日米欧の意識調査を踏まえた考察―

小林 毅〔マテリアライズジャパン(株)〕

はじめに

アディティブマニュファクチャリング(AM)技術は、試作品製作から最終製品製造、マスカスタマイゼーションを実現する生産技術へと進化している。本稿では、筆者が所属するAMソリューションプロバイダーである欧州のMaterialiseNV社が実施した日米独のAM技術に対する意識調査(Materialise Market Exploration調査 2022(1)、以下「意識調査」)を基に、特に日本におけるAM普及の現状と課題を分析し、その展望を考察する。

日米欧におけるAM活用の意識差と日本の現在地

調査では日米独327社より回答を得て、AM技術活用において日米独の間で顕著な意識差が明らかになった。特に日本では、以下の傾向が見られた。

  • 最終部品製作の遅れとAMへの低い評価:AMの活用は試作に留まり、最終製品への展開が欧米に比べ遅れている。また、「AMは過大評価されている」と考える割合が他国より高い(日本17%、独8%、米9%)。
  • 限定的なAM利点の認識と高い非関与層の割合:「生産柔軟性向上」や「カスタマイズ容易性」といったAMの利点を強く実感している日本の回答者は他国より少なく(図1)、AMソリューションの「Dismissers(非賛同層)」の割合も高い(日本14%、独9%、米4%)。これは初期投資への懸念や成功事例の不足などが背景にあると考えられる。

図1 Materialise Market Exploration調査 2022,p17(1)

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