日本機械学会「機械遺産」  機械遺産 第15号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.15
麦わら帽子製造用環縫ミシン
Chain-Stitch sewing machine for the production of straw hats
 1920年代初頭、日本のミシン市場はシンガー社一色の独占的な状態であった。そのような時代に、ブラザー工業株式会社の創業者安井兄弟は、1928(昭和3)年麦わら帽子製造用環縫ミシン「昭三式環縫ミシン」を開発、販売した。この開発にあたり、安井兄弟はミシン製造に必要な技術である機械加工技術と熱処理技術の開発に着手した。
 特に耐磨耗性と耐衝撃性を必要とするミシン部品には材料に表面硬度と靭性を持たせる表面焼入れは不可欠な技術であったが、当時の日本ではこの技術が一般的には普及しておらず、試行錯誤の上、浸炭焼入れ技術を確立した。この技術をもとに、ドイツ製が主流だった麦わら帽子製造用環縫ミシンの国産化に着手、外国製品に負けない耐久性を持った製品として開発されたのが「昭三式環縫ミシン」である。当初の売れ行きは必ずしも良好でなかったが、その耐久性によりユーザーから高い評価を得た。
《写真提供:ブラザー工業株式会社》
公開(事前予約)
ブラザー コミュニケーション スペース
●開館時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
●利用料: 無料
●利用できない日: 土、日および当社休業日
●住所: 〒467-0851
愛知県名古屋市瑞穂区塩入町5-15
●電話番号: 052-824-2227
●HPアドレス: http://www.brother.co.jp/bcs/
●交通機関: ・名鉄名古屋本線(岡崎・豊橋方面)「堀田駅」下車。徒歩2分
・JR東海道本線または中央本線「金山駅」にて、名鉄名古屋本線(岡崎・豊橋方面)に乗り換え「堀田駅」下車。徒歩2分。
・地下鉄名城線「堀田駅」下車1番出口。徒歩3分。

 

 

All Rights Reserved, Copyright (C) 2018, The Japan Society of Mechanical Engineers.