日本機械学会「機械遺産」  機械遺産 第35号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.35
ロコモビル
(国内最古の自家用乗用自動車)

Locomobile, The Oldest Private Steam Automobile in JAPAN
 1902(明治35)年4月、8台のロコモビル社製蒸気自動車がアメリカから輸入された。これらは市販用としてはわが国最初の自動車群で、このうち1台を当時横浜船渠社長であった川田龍吉男爵が2,500円で購入し、通勤用に使用しはじめた。川田男爵はわが国ではじめて自家用車を所有した人物ということになる。
 このロコモビルは、のちに函館船渠の社長となった川田男爵が北海道に持ち込み、市内の自宅と男爵イモの農場があった七飯との間の往来に使用したという。1908(明治41)年頃故障で動かなくなり、その後長く農場の倉庫の片隅に放置されていた。1978(昭和53)年にNHK札幌局のディレクターであった伊丹政太郎氏によって発見が報告され、のちに東京工業大学一色尚次教授の指導により、現在の規格に合わせて新製されたボイラ以外は当時の部材をそのまま用いるという方針のもと、1980(昭和55)年に稼動状態に復元整備されている。現在、男爵資料館に展示中で、修復資料は完全保存されているほか、復元時取り外した機器も展示中である。
《写真提供:男爵資料館》
公開(団体は事前予約)
男爵資料館
●開館時間: 9:00〜17:00
●入館料: 大人500円、小・中学生300円、70歳以上300円、団体割引有り(5名以上)
●休館日: 期間中無休(12月〜2月閉館)
●住所: 〒049-0282
北海道北斗市当別4-3-1
●電話番号: 0138-75-2894
●HPアドレス: http://www.danshakuimo.com/
●交通機関: JR渡島当別駅から徒歩3分

 

 

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