日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第55号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.55
ウォシュレットG
(温水洗浄便座)
Washlet G (Toilet Seat with Shower Unit)
ウォッシュレットG
 もともと日本では、温水でおしりを洗うという習慣はなかったが、東洋陶器(現TOTO)がアメリカン・ビデ社製の「ウォッシュエアシート」と呼ばれる医療用洗浄便座の輸入販売を1964(昭和39)年に開始した。これは医療器具的な性格が強かったこともあり、思うように売れなかったが、同社は温水洗浄便座は必ず日本の一般家庭に普及すると確信し、1978(昭和53)年に自社開発を決意した。
 開発にあたっては、洗浄性能や使い勝手などを日本人に合ったものにするため、おしりの洗浄ポイントや水量・水温、噴射角度など必要な多くのデータが社内で一から集められた。それらをもとに、温水の温度制御技術や専用熱交換器の開発、洗浄ノズルの格納方法の検討など多くの新技術が開発され、1980(昭和55)年に発売にこぎつけたのが、このウォシュレットGである。
 温水洗浄便座は、テレビCMの効果とも相まって急速に普及が進み、やがて他社からも販売されるようになった。現在の世帯普及率は70%を超え、日本人の生活様式やトイレの設備環境を一変させた。現在では、「ウォシュレット」は温水洗浄便座の代名詞にもなっている。

《写真:日本機械学会》

公開
TOTOミュージアム
●開館時間: 10:00〜17:00 (入館は16:30まで)
●利用料: 無料 団体要予約(20名以上)
●利用できない日: 月曜・年末年始・夏期休暇
●住所: 〒802-8601
福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
●電話番号: 093-951-2036
●HPアドレス: http://www.toto.co.jp/museum/
●交通機関: JR小倉駅からタクシーで約10分

 

 

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