日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第71号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.71
自動包餡機「105型」
−世界の食文化を陰で支える−

Automatic Encrusting Machine Model 105
自動包餡機「105型」−世界の食文化を陰で支える−
 “あん”などの高粘性物質(非常に粘り気の大きい物質)を“まんじゅう生地”など別の高粘性物質で自動的に包み込む技術は、パンや和・洋菓子だけでなく世界の民族食など、世界の食文化に幅広く用いられている。
 元来、職人の手づくりで行われていた和菓子の包餡(ほうあん)作業を、レオロジー(流動学)を応用した誘導成形理論に基づいてレオン自動機(株)の創業者である林虎彦が機械化し、世界最初の包餡機として、1963(昭和38)年、「101型」が完成した。その後の改良を重ね、1964(昭和39)年には半自動の「104型」が発売開始となった。この「104型」では小型化が実現され、皮の厚さや重量もダイヤルひとつで自在に変えられるよう操作性も向上した。
 次いで開発されたものが、この「105型」で、1966(昭和41)年に発売された。この機械は操作性や耐久性を向上させるなどの改良を重ねて完成した普及型であり、従来、手作業で行われていた“餡を包む”という単純作業から菓子職人を解放した。この結果、職人や店主に時間的・精神的余裕が生まれ、新しい菓子の創造や健全な会社経営につながった。
 「105型」は8年間に1838台が販売され、その後の食品業界の近代化に大きく貢献するとともに、世界各国の民族食の成形にも幅広く活用されている。

《写真提供:レオン自動機株式会社》

公開(事前予約要)

レオロジー記念館
●開館時間: 8:30〜17:30
(入館は16:30時まで)
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●利用できない日:

土、日、祝祭日、年末年始、お盆
(事前に要確認)

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栃木県宇都宮市野沢町2-3
●電話番号: 028-665-7091
●HPアドレス: http://www.rheon.com/jp/index.php
●交通機関: JR宇都宮駅からバスで40分

 

 

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