日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第76号/MECHANICAL ENGINEERING HERITAGE NO.76
全電気式産業用ロボット「モートマン-L10」
All Electric Industrial Robot “MOTOMAN-L10”
全電気式産業用ロボット「MOTOMAN-L10」
 「モートマン(MOTOMAN)-L10」は、(株)安川電機製作所(現(株)安川電機)が1977(昭和52)年に日本国内で初めて開発、販売した全電気式産業用ロボットである。
 今では一般用語として定着している“メカトロニクス”(商標登録(1972(昭和47)年))という用語の生みの親である同社が、モーター技術とその応用で全電気式で製品化した。従来の油圧式から全電気式にすることによって位置や速度の制御性に優れ、かつ、保守点検が容易なことからアーク溶接やシーリング作業等で活躍する産業用多関節ロボットの基本形として活躍した。
 MOTOMANシリーズの累計出荷台数は2014(平成26)年に30万台を達成し、国内外で大きな市場占有率を有するなど、ロボット大国ニッポンの礎となり、現在の産業用ロボットの原型となった。特に、人の作業からの置き換えが難しいとされたアーク溶接において、自動車産業を中心に採用され、品質の安定化とコストダウンに貢献し、日本の製造業を下支えした。
 本機は、日本の自動車部品メーカーに最初に納入された4台のうちの1台で、溶接工程で使用されていたものである。

《写真提供:株式会社安川電機》

公開(事前予約要)

安川電機みらい館

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