日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第19号

オリンパス
ガストロカメラGT-Ⅰ

 オリンパスの医療事業を支える内視鏡の原点は、半世紀以上前の胃カメラ開発にさかのぼる。東大分院の医師から、「患者の胃のなかを映すカメラをつくってほしい」という難題がオリンパスにもちこまれた。
 極小レンズの製作、強い光源の検討、本体軟性管の材質探し、最適なフィルムの入手や水漏れ対策の追及などすべてが試行錯誤の連続だった。翌1950(昭和25)年、苦難のなかから生まれた試作機は、軟性管の先端に撮影レンズがあり、手元の操作で豆ランプをフラッシュさせて撮影し、ワイヤで引張りフィルムを巻き上げるものだった。
 試作機はまだ不満足なものだったが、東大第一内科の医師とオリンパス技術開発陣の協力が「危険がない、患者に負担を与えない、胃内壁すべてを短時間に撮影できる、鮮明な映像で診断できる」という理想を追い求めて、数々の難問をクリアした。胃カメラは内視鏡へ発展し、現在では世界中の医療現場で検査や治療もサポートする医療機器として活躍している。

《写真提供:瑞古洞・オリンパス技術歴史館》

公開(事前予約)

オリンパスミュージアム

開館時間:
10:00~17:00(最終入館は閉館30分前まで)
利用料:
無料
利用できない日:
土、日、祝日及び技術開発センター石川の休業日
住  所:
〒192-8507 
東京都八王子市石川町2951
オリンパス株式会社技術開発センター石川内
電話番号:
042-642-3086(予約・お問合せ)
HPアドレス:
https://www.olympus.co.jp/technology/olympusmuseum/?page=technology_zuikodoh
交通機関:
JR八王子駅又は京王八王子駅から西東京バス大和田経由宇津木台行き又は東海大学病院行き乗車、北八王子駅入口下車

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