日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第33号

旧峯岸水車場

 三鷹市の旧峯岸水車場は新車(しんぐるま)とも呼ばれ、1808(文化5)年頃創設され、1965(昭和40)年に野川の河川改修で中止となるまで、約160年間稼働してきた精米製粉水車場である。中止以後も所有者であった峯岸清氏によって維持管理され続け、現在は三鷹市所有となっている。ここには、水車(直径4.8m)・精米用搗(つ)き臼〔杵(きね)臼14組〕・製粉用挽(ひ)き臼(2台)・平面篩(ふるい)機「やっこ篩」・昇降機「せり上げ」・各種伝動用木製歯車などの機械類がシステムとして状態良く保存されている。江戸・明治・大正期の木製機械造りの巧みな伝統的職人技術と農村工場のシステム、さらには母屋や土蔵も隣接し、当時の水車精米製粉所の生活の様子も目の当りにすることができる。歴史を検証する史料や装置の製作資料も存在し、それらの学術的研究も盛んに行われている。また、保存・継承活動として、市民が見学者に解説する水車市民ボランティア活動を実施し、生涯学習や青少年の総合学習にも盛んに利用されている。現在、三鷹市にはこの一帯を歴史的景観として活用する新しい構想もある。わが国の優れた在来機械技術を示す貴重な遺産であり、日本の代表的水車場として世界に紹介できる存在である。

《写真提供:小坂克信・三鷹市教育委員会》

公開(10名以上の団体は事前予約)

武蔵野(野川流域)の水車経営農家

公開時間:
10:00~17:00(4月~10月)
10:00~16:00(11月~3月)
入館料:
200円(中学生以下は無料)
※大沢の里古民家との共通券
休館日:
火曜日(火曜日が祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12/28~1/4)
住  所:
〒181-0015 
東京都三鷹市大沢6-10-15
電話番号:
0422-45-1151(三鷹市スポーツと文化部生涯学習課)
HPアドレス:
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/suisya/
交通機関:
JR中央線三鷹駅より「朝日町三丁目」または「車返団地」行、竜源寺下車徒歩5分

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