日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第62号

「土の館」
―北海道の土作りとトラクターの博物館―

 この施設では、トラクターや機械式農機具を中心とし、その系統だった保存展示を行っている。その目的は、伝承すべき営農哲学を実物教材(農業機械)によって示すことである。なかでも、トラクターをはじめとする農業機械群は、主に道内の農場で実際に使用されたもので、第二次世界大戦終結後の大型化・機械化が急速に進んだ時期のものを中心としている。80台を有するトラクターは、各地域、各営農者への導入、使用、館への寄贈・寄託の経緯が記録され、我が国の他地域とは根本的に異なる北海道の大規模営農変遷史の機械面からの証人となっている。また、これらにかかわる資料も多く収集されており、一般的な企業博物館・資料館とは異なって、自社製品展示はほとんどない。
 現在は省略された機能を持つ過去の機械式耕起は、土作りという面から理にかなったものであり、現代の先進的機械でも使い方を誤れば地力を失わせるという事実を指摘している。また、実物教材として土を基本とした遺産を、現代の機械式農業への教訓伝承のために用いる努力とともに、農場の自己記録の推奨などを実施している。

《写真提供:スガノ農機株式会社》

公開(団体利用は要予約)

土の館

開館時間:
9:00~16:00
利用料:
無料
利用できない日:
土、日、祝日およびスガノ農機(株)の休業日(7、8月は無休)
住  所:
〒071-0502 
北海道空知郡上富良野町西2線北25号
電話番号:
0167-45-3055
HPアドレス:
https://www.cfe-oc.com/museum/
交通機関:
旭川空港から車で35分
またはJR上富良野駅から車で5分

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