日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第84号

勝鬨橋(かちどきばし)(跳開部の機械設備)

 1940(昭和15)年6月開通の、築地と月島を結ぶ、隅田川に架かる可動橋であり、国内最大規模の可動支間(51.6m)を有する。当時盛んであった舟運に対応するために建造され(橋長;246.0m)、2007(平成19)年に重要文化財に指定された。わが国唯一の左右独立跳開機構を有し、可動桁部の重量は片側約1,000t、橋台内部に釣り合い錘(おもり)(約1,000t)が取りつけられ、重心位置にある半径7.4mの歯車と組み合わされたモーターで駆動する。開閉速度は交流モーターと直流発電機を組み合わせたワード・レオナード法により制御され、貴重なこれら設備は隣接する旧変電所を改装した「かちどき 橋の資料館」に保存展示されている。なお、竣工以来開橋に関する事故は一度も発生しておらず、日本人のみによる設計施工の優秀さを示している。しかし、物資輸送方式の陸送への転換、開橋時の交通渋滞、上流に固定桁の佃大橋が建造されたことから、開閉回数は激減、1970(昭和45)年11月29日に開橋を停止した。現在は上記資料館で概要の展示解説を行っているほか、定期的に橋脚内見学ツアーを実施している。わが国技術者の努力の現代への伝承のほか、形態の美しさ、文学作品等への登場など、この橋はあまりにも有名である。

《写真提供:東京都建設局所蔵(左・右上)》
《写真提供:日本機械学会(右下)》

公開
(※勝鬨橋の跳開用機械設備の見学は、事前予約要)

かちどき 橋の資料館

開館時間:
9:30~16:30(12/1~2/28までは、9:00~16:00)
※勝鬨橋の跳開用機械設備の見学は、ホームページを確認して下さい
入場料:
無料
休館日:
月・水・日曜日、12/29~1/3
住  所:
〒104-0045 
東京都中央区築地6-20-11(勝鬨橋築地市場側橋詰)
電話番号:
03-3543-5672
HPアドレス:
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/road/kanri/gaiyo/kachidoki/
交通機関:
都営大江戸線「勝どき」駅から徒歩8分、「築地市場」駅から徒歩9分

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