日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第87号

有人潜水調査船「しんかい2000」

 有人潜水調査船「しんかい2000」は、日本初の有人潜水調査船「しんかい」(1970~1976)の後継機である。1981(昭和56)年に完成し、2002(平成14)年11月11日の最終潜航まで20年以上の長期間にわたり海洋科学技術センター(現 海洋研究開発機構)で運用されてきた。全長9.3m,幅3.0m,高さ2.9m,空中重量24t,耐圧殻内径2.2m,操縦者2名と観測者1名の3名乗員、船体(最大水中速力3.0ノット)は、潜水深度が「しんかい」の600mから2,000mへと拡大した。母船との通信により、海上・海中の一体システム研究施設として効率的な連続運用が可能となった。観測窓による目視、マニピュレータによる試料採取、テレビカメラや計測機器による各種調査計測記録が行われた。成果として、相模湾で化学合成を行うシロウリガイの発見、沖縄トラフでは熱水噴出現象の発見など、深海研究の進展や海洋資源探査に大きな役割を果たした。現在は、操縦者OBらの協力により定期的に整備され、世界の様々な海域で活躍した深海調査・海洋開発の歴史を伝えるシンボル的存在として新江ノ島水族館で常設展示されている。

《写真提供:新江ノ島水族館(左・右下)》
《写真提供:海洋研究開発機構(右上)》

公 開

新江ノ島水族館

開館時間:
9:00~17:00 ※時期により変動あり(入場は閉館1時間前まで)
入館料:
大人2,400円、高校生1,500円、小・中学生1,000円、幼児(3歳以上)600円
休館日:
なし ※施設点検等臨時休館日を除く
住  所:
〒251-0035 
神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
電話番号:
0466-29-9960
HPアドレス:
https://www.enosui.com/
交通機関:
小田急江ノ島線「片瀬江ノ島」駅から徒歩3分、江ノ島電鉄「江ノ島」駅から徒歩10分、湘南モノレール「湘南江の島」駅から徒歩10分

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