日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第134号(2026年認定)
ミツトヨ製マイクロメータ
長さを測るマイクロメータは機械工場に不可欠な精密測定器であるが、1930年代の日本では欧米からの輸入に依存していた。(株)ミツトヨの創業者である沼田惠範は、国産マイクロメータの事業化を志し、1934(昭和9)年に研究所を設立、1936年には蒲田工場を開設して(株)三豊製作所へと改称し、同年12月、ヨハンソン社(スウェーデン)の製品を模範として、精度・性能ともに欧米製品に比肩する国産マイクロメータを完成させた。
本機は、初回ロット17個のうちの1個である。測定範囲は0~25mm、最小読取値は0.01mmであり、最初に製造された合格品100個の中から、さらに品質に万全を期して「完全無欠」と認められた17個のみが選別された。残る83個は破棄されている。機番17は、沼田自身が木箱に納め、自宅の仏壇で大切に保管していたものであり、現在はミツトヨ測定博物館に展示されている。
同社は1937年1月より国産マイクロメータの販売を開始し、同年中に5,000個を超える量産を行い、さらに翌年12月には月産1,000個の生産を達成している。当時の日本の産業需要を満たす国産マイクロメータの供給を実現した。今日、同社は5,500種類を超える精密測定機器を展開するグローバル企業へと成長している。
《写真提供:株式会社ミツトヨ》
公開(事前予約)
ミツトヨ測定博物館/沼田記念館
- 開館時間:
- 10:00~17:00(入館は16:00まで)
- 入場料:
- 無料
- 休館日:
- 土曜日、日曜日、祝日および会社の休業日
- 住所:
- 〒213-8533 神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1
- 電話番号:
- 044-813-8204
- HPアドレス:
- https://www.mitutoyo.co.jp/exhibitions-and-events/museum/
- 交通機関:
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JR南武線 武蔵溝ノ口駅または東急田園都市線 溝の口駅(南武線乗換え口)より徒歩15分