第23期[2016年度]関東支部・支部長挨拶

地域に貢献する魅力的な関東支部をめざして

第23期関東支部支部長 埼玉大学 綿貫啓一


写真:綿貫 啓一 支部長  この度,日本機械学会関東支部佐々木前支部長の後任として第23期支部長を拝命致しました.第22期の活動を継承するとともに,さらに支部事業の活性化に務め,支部会員にとって魅力的な活動を行っていきたいと考えていますので,ご支援のほどよろしくお願い申し上げます.
 日本は世界に類をみないスピードで高齢化が進んでおり,超高齢社会となっています.そのため,超高齢社会への対応が急務であり,機械工学の基盤技術分野に加え,人間支援工学,医療・福祉・介護・ヘルスケアなどの関連分野との連携,さらに,安全・安心・快適の確保などの要求も高くなっております.また,日本のものづくりの現場は,産業のグローバル化により,ビッグデータやIoT技術などの新たな考え方により,大きくパラダイムシフトが議論されております.関東支部においても,これらの課題に対応することが必要であり,地域のポテンシャルを活かしながら,密接な産学官連携で取り組んでいきたいと思います.
 関東支部は,支部全体の活動に加え,8ブロックの活動が活発に行われており,学界と産業界との交流を活発に行うとともに,地域特性を活かした小・中・高校生からシニアまでを対象とした多くの啓蒙活動,コンテスト,セミナー,講習会などが実施されております.支部全体としても,機械の日イベント,関東学生会関連の学術・人材育成活動が行われています.これらにより,産業界や地域と密接した活動を強化していきたいと考えております.
 第22期からは,支部の新たな視点での講習会を開催するなど人材育成にも力を入れており,第23期も継続して,技術者にとって参加したい内容を検討し,設計・開発・製造の現場で直面する課題に関連する講習会を開催します.また,見識と経験豊かなシニア会員の活動も活発化し,第23期より関東支部シニア会が発足し,関東学生会学生員卒業研究発表講演会でのコメンテータ,機械の日のイベントでの啓蒙活動支援など,支部活動の質的な向上に貢献して頂いております.これらにより,専門や立場の異なる人々が集まり,議論し,新たなシーズ・ニーズを発掘する情報が循環できるような支援活動も行っていきたいと考えております.
 本支部の事業によっては,機械関連分野の最新で最先端の情報が集まっている関連の部門とも連携し,新たな人的なネットワークの構築や情報交換を行いながら,日本機械学会の発展にも寄与したいと考えております. また,会員減少や収益減少に対応して,支部活動の見直しを行い,適切な情報発信をするとともに,企業人,学生,シニアの会員にとても魅力的な活動を行うことによって,活性化していきたいと考えております.
 今後とも関東支部の活動に対して,会員各位のご協力ご支援を賜りながら,会員や地域社会にとって魅力的な活動を行うことにより,会員や社会に対して貢献したいと思いますので,よろしくお願い申し上げます.

歴代支部長挨拶