RC291
1. 分科会名称 | 『環境にやさしいパワートレインのためのトライボロジー研究分科会』 |
2. 主査名 | 伊東 明美 (東京都市大学) |
3. 設置期間 | 2021年4月~2022年3月(2年間) |
4. 活動目的・内容 | 地球温暖化防止のための二酸化炭素排出量削減は急務である。そのため自動車のパワートレインについては、燃焼改善とともに摩擦損失低減が強く求められている。 摩擦損失低減を図る場合、同時に信頼性および耐久性を確保し、かつ余剰潤滑油の削減が求められる。ここでパワートレインのしゅう動部品の潤滑状態は、設計や運転条件により広範囲に及ぶことが知られている。摩擦損失低減等に対する方策は、潤滑状態により全く異なるものになる。そのためすべてのパワートレインに使用可能な設計評価手法としての油膜の計算手法確立が強く求められている。さらに潤滑状態によらず有効な耐久性、信頼性および摩擦損失低減策としての表面処理や潤滑油の添加剤の開発が期待されている。 そこであらゆるパワートレインに横断的に適用可能なトライボロジー的技術を確立するために、本分科会を設置する。とくに企業では取り上げにくい長期的な研究課題を実施する。具体的には、RC282にて推進してきた課題を継続して推進する。 |
5. 期待される研究成果 | 工学的効果:測定結果、計算手法、測定手法といった本分科会の成果はパワートレインのみならずトライボロジー全体の発展に寄与すると考えられる。
工業的効果:本分科会の成果により、現在は最終的には実験に頼っているパワートレインのしゅう動部品の最適化を理論的に進められ、これにより二酸化炭素排出量削減が期待できる。 波及効果:開発プロセスの効率化により、開発段階でのエネルギーロス低減が期待できる。 |
6. 参加負担金 | 30万円(年間)×2年 |
7. 問合せ先 | 伊東 明美 東京都市大学 (主査)
TEL: 03-3702-7792, FAX: 03-3702-7792, e-mail: aito@tcu.ac.jp |