日本地震学会,日本地震工学会,土木学会,日本建築学会,地盤工学会,日本都市計画学会,日本原子力学会(「東日本大震災合同調査報告書編集委員会」参加学会)の会員は,会員特価にてお求めいただけます.
日本機械学会では2011年3月11日に発生し、東日本大震災と名付けられた未曾有の災害に対し、松本洋一郎第88期会長の下に,「東日本大震災調査・提言分科会(主査:白鳥正樹)」および「長期的視点からの提言検討委員会(主査:金子成彦第89期筆頭副会長)」の二つの組織を立ち上げ,主として機械工学の観点から被害状況の調査を行なうと共に,機械工学に携わる技術者および研究者として反省すべき点,学ぶべき点,将来に向けて改善すべき点は何か,また日本機械学会として何ができるかといった視点から活動を行う事を決定し、調査活動を開始した。 報告書の作成に当たっては,阪神・淡路大震災の折にまとめた報告書に倣い,日本地震学会,日本地震工学会,土木学会,日本建築学会,地盤工学会,日本都市計画学会,日本原子力学会,および日本機械学会の8学会からなる「東日本大震災合同調査報告書編集委員会」に参加して,合同調査報告書の一巻として発行することとしたが、委員会では今回の調査結果は内容がきわめて多岐にわたり,また図やカラー写真等も多用されているため,これをDVD版として発行することとした。 分科会では、各WGのメンバー諸氏による熱心な調査活動,および調査結果の分析に取り組み、WGごとの提言は今後起こるかもしれない南海トラフの巨大地震等に対する備えをするための具体的な知見を与えるものであり,まさに本分科会のミッションがこれによって達成されているといっても差し支えない。さらに各WGの提言を踏まえて,分科会としての大局的な見地からの提言をどのようにまとめていくかについて議論を行い、その結果以下の構成で日本機械学会からの大局的見地からの提言をまとめ、これに各WGの概要と提言を合わせて冊子体としてまとめた。 本報告書が、機械工学に携わる人々ばかりでなく、より広く工学に携わる科学者、技術者の専門分野の垣根を越えて有用な資料として活用されることを願っている。 |