部門長就任のご挨拶

内山 勝
第78期部門長
東北大学大学院工学研究科
航空宇宙工学専攻



平成12年度のロボティクス・メカトロニクス部門の部門長を仰せつかりました。本部門では、ロボティクス・メカトロニクス講演会を毎年開催していますが、そこで発表される論文数とその内容を見れば、本部門の魅力が歴然とします。ここ数年の発表論文数は瞠目に値します。全論文ポスター講演の会場は、研究のフリーマーケットの様相を呈し、論文集の完全CD-ROM化と相まって、インターネット時代の新しい情報交換の場を予感させます。発表論文の内容も実に多彩です。本部門の守備範囲であるロボティクス・メカトロニクスは、機械工学の周辺にありながら、電子、情報、システム等の境界に位置し、ロボットを作るためのコンポーネントから、設計、制御、システムインテグレーションまで、広範な内容を含みます。機械と電子を統合するメカトロニクスは、ロボットだけでなく、あらゆる機械の設計に不可欠の技術として成長しつつあります。ロボティクス・メカトロニクスの目標は、機械の知能化です。これは新しい機械工学のひとつの方向です。また、ロボットは子供たちの夢でもあります。機械工学を志す学生の大半は、ロボットを作る夢を持っています。若い技術者たちの夢と新しい未来の機械工学が微妙に交差するところに、本部門が守備範囲とするロボティクス・メカトロニクスがあります。この意味で、将来の機械工学にとって、本部門の果たす役割は極めて重要です。このように重要な部門の部門長を仰せつかり、まさに重責に身の引き締まる思いです。ロボティクス・メカトロニクス講演会は、現在、全論文のポスター講演と論文集の完全CR-ROM化を実現し、活気あふれる講演会となっていますが、本年度は、さらに全論文の評価体制を確立し、ポスター講演、CD-ROM論文集、論文評価を三本柱に、新しい時代に相応しい魅力的な講演会に成長しようとしています。多くの方々が本部門の活動に積極的に参加し、有益な結果を得て頂きたいと思います。関係各位のご支援をお願いします。

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Last Update :  2000/7/7

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