ICAM'04(先端メカトロニクス国際会議)報告
ICAM'04実行委員長 古川 正志(旭川工業高等専門学校)


 2004年10月3〜5日にかけて,旭川市グランドホテルにおいてICAM’04が機械学会R&M部門主催で実施されました.会議は好天にもめぐまれ,北海道の秋を満喫するなかで無事終了いたしました.ご尽力された金子プログラム委員長をはじめとした関係者にお礼を申し上げます.会議は,登録参加者約110名, 招待者20名,その他の方20名と約150名で, 参加国が13カ国でした.ウエルカムパーティは参加見込みが約30名だったのに対して,参加者が80名と盛況におこなわれ,準備する私たちはうれしい悲鳴をあげることとなりました.その後の2次会でもほぼ同じ人数が小さなレストランに移動したため,20名程の参加者にお断りをするはめになりました.

 会議は,「メカトロニクスとITの進化的融合」を中心課題として熱心な議論が行われました.最終日まで盛況であり,5日は参加者が観光にいかれて会場が空くのではないかと思われたのも杞憂に終わりました.地元の支援企業にたいしては参加を招待といたしましたが,英語で議論される様子を熱心に聞き入られていました.「英語は分からなかったけど,なにか刺激があるんだよな」といってくれた感想が心に残っています.北海道旭川市でこのような工学系の国際学会はほとんど実施された例がないため,地元企業にとっては先端技術に直に触れることができたよい機会だったと思います.

 バンケットも約100名の参加(登録者約80名)があり,旭川市長からの祝辞もいただきました.イベントとしては旭川市永山町(屯田兵永山武四郎開拓の地)につたわる屯田太鼓が披露され,好評でした.とうきび(トウモロコシ)は大変好評であっと言う間に売り切れとなったようです.また,バンケットには歴代5人のR&M部門長の参加をいただくことができました.

 市民に対する関連行事として,北海道,旭川市,旭川産業高度化センター,旭川商工会議所,旭川機械金属工業振興会等と共催で,ロボットフォーラム’04と題した市民向けのメカトロニクス講演会,先端ロボットとふれあう交換会,市民との交流会を最終日に旭川パレスホテルで実施いたしました.講演会は180名の参加があり,立ち見の参加者がいたほど盛況でした.また,東工大広瀬研の蛇型ロボットや北大嘉数研のパワースーツ等に多くの子供が群がる姿がみられました.交流会は約100名の市内技術者の参加があり,ICAM’04を別の形で市民に貢献できたことを喜んでいます.

 会議の準備は,ホームページ,登録ページ等ほとんどスタッフと旭川高専のOBの手作りで行いましたので,至らぬ点が多々あったかと思いますが,無事終えることができ,4年後に次回の会議が是非開催されることを期待しています.

 余談ですが,旭山動物園にメキシコの参加者がいかれたとき,タクシーの運転手が英語がわからず大変苦労したそうですが,動物園は感動したと話してくれました.市内観光の英語の地図を用意しなかったことは,失敗でした.

 参加者の今後のご活躍を期待しつつ,報告にかえさせていただきます.


ICMA'04ポスター





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Last Update :  2005/05/13

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