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一関高専の現状と展望

機械工学科 5年 板山 勝典

 一関工業高等専門学校は何処にあるのか?と聞かれ近県の人しか岩手県と答えられないでしょう。一関市の北には平泉が位置しており、中尊寺など全国的にも有名なので、いっその事、奥州平泉工業高等専門学校とした方が良いのではという学生も少なくありません。
 私は三月卒業する予定ですが、これまで5年間という時の流れを見てきて、社会と同じように学生も変化していっていることが目につきました。私は寮生活をこれまで送ってきましたが、毎年入ってくる新入生の軟弱さが目につきます。これは中学校までの生活から来ているものなのか、それとも私たち上級生の偏見なのかはわかりませんが、そう思えてなりません。昔はタテの関係はとても厳しいももでしたが、先生たちの介入や上級生の無関心さなどによリ、そうなったのでしょう。このようにぬるま湯状態の学生生活で厳しい社会でやっていけるのでしょうか。高専生は即戦力などといわれなくなる日も近いのでは……。このような事にならないためには雑草のようなバイタリティーを育てる学校作リをすすめていかなけれぱなリません。探求心、努力、根性etcなどと言えば古くさいと思われるかもしれないが、このハイテク時代にこそ大切な物なのではないでしょうか。そうでないと機械に頼る事に慣れ、共存することができなくなるのではないでしょうか。
 今、ファジィーという言葉が盛んにもてはやされている。これは機械にも人間らしさが取り入れられた画期的なものであるが、それとは反対に人間は人間らしさがなくなってきているのではないでしょうか。
 我々学生が次の時代を生み出すのに今のままでは伸び悩むでしょう、それを無くするためにも後輩諸君に頑張って学生の間にいろんな事を学んでもらいたい。わが校には”妥協”という悪い風潮が代々あるがこれはなくしてもらいたいものです。これを”多協”としたいものである。こんな事ばかり言っているとわが校は悪いイメージになるのでそろそろ誉めておこうと思います。クラブ活動、文化面において積極的姿勢のわが校は全国的レベルのものもあります。バスケットボール、ハンドボール、自動車部etc、やNHKの乾電池カーレースなどがあります。今後期待できるクラブも多数あります
 一関高専という名に恥じない学生が増えることを希望する、きょうこの頃であります。
 ”ガンバレ”後輩諸君!


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