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地方学生の利点とコンパスヘの期待

山形大学大学院 精密工学専攻
1年 竹田 久人

 私の友人に,地方大学に入学したことを後悔している人がおり,その人に話を聞いてみると遊ぶ場所がないとの事である.当然田舎の山形では都会のようにはいかず,都会と同じ環境を求める方が無茶というものだ.それならば田舎でしかできないような遊びに目を向けた方がいい.それなら(9〜10月頃)山形では芋煮会がとりおこなわれ秋空の下みんなで鍋を取り囲む.一年を通して自然があふれ,冬にはスキーができるではないか.このように見方をかえれば都会とは違った遊び方がたくさんあるのである.
 地方大学の学生である利点を考えてみると,第一に学習環境がよいということが挙げられるだろう.都会に比べ周囲からの誘惑が少なくその分勉学に集中できる(?).逆に不便を感じるのは,地方であるが故に他大学との交流をとりにくいことであろう.しかもサークル等の課外活動での交流はあっても,学部あるいは学科では皆無に等しい.
 そこで機械系学科の交流の場としてコンパスに大いに期待する.コンパスは日本機械学会の東北学生会の会報であるが,だからといってかしこまる必要はないと思う.学生の,学生による,学生のためのコンパスとなるよう,もっと自ら進んで書いた原稿が掲載できるような機関誌を目指すベきである.そのためにはやる時はやる,遊ぶ時は大いに遊ぶの精神で,もちろん自分の行っている研究の紹介があってもいいし,また中には学問にこだわらず自分たちのまわりで話題になっている事などが載っても構わないのではないか.そのようになれぱ筆者のような拙文しか書けないものの原稿が掲載されることはなくなり(矛盾を感じても気にしないで頂きたい),コンパスは最高の情報交換の場となるであろう.


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