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 少女隊

 岩手大学工学部 機械工学科1年
 浅野目志津、菅原静華、高橋礼子

 まず、全く部外者の私に、このように参加させていただき、少し緊張しながらも喜んでいる次第でございます。さて、機械工学科といえぱとりあえず女子は少ない、という事が世間一般の認識でございますが、岩手大学の機械には、今までのところ一人も存在しなかったらしく、なにやら珍しいのか、先生、先輩など、多くの方々に声をかけていただき、そんなに不自由はない日々を過ごしております。私がここにきた当初は、自分の夢の実現に向けてかなりの意気込みで勉強するつもり、いや、していましたが、月日のたつにつれ、その夢が本当に夢で終わりそうで、かなり戸惑いを感じている今日この頃です。それはそれで、とりあえず卒業だけは、人並に終わすことを目標として、この場をしめさせていただきます。 (浅野目)
 こんにちは。実をいうと、私が理系に進んだ時点から、私を知っている人はみんな意外だと言っていました。そのうえ、この学科に入ったものですから、友達には「どうして?」とまで言われたくらいです。もともと私は空想好きで、小学生のときは日記にまで「となりの犬の歯を磨きました。」とか書いて、現実と空想を混同する傾向にありました。だから、現実の代名詞のようなこの学科に、私はもしかして迷い込んでしまったのかなあと思ったこともありました。けれど、とても楽しくて親切でやさしい(?)先生や友達や先輩と過ごしてみて、ここに入ってよかったと思っています。将来、この空想好きが仕事に生かすことができれば幸せです。でも、まずそのまえに、がんばって卒業したいと思います。 (菅原)
 岩大機械系学科に女子学生が一人もいないというのを知ったのは、入学してからでした。毎年、少しはいるだろうと思っていたので驚きましたが、しかし、今年はどういうめぐり合わせかこの三人が一緒に機械工学科の学生として入学することと相成りました。このような境遇の私たちに、いろいろ気をつかってくださる先生方もおられます。こちらが恐縮してしまうほど心配していただいたこともあります。(そのうち気にもとめてもらえなくなる時が…)しかし、不都合というのはこれといってなく、それどころか先輩や先生方と話す機会が多いので、大学のことやそれ以外にもいろいろな話しを聞くことができ、とても参考になります。ともかく、三人揃って卒業したいと思っています。 (高橋)


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