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 雑誌会
 
 宮城工業高等専門学校
 機械工学科5年 熊谷 健志

 本校機械工学科では卒業研究の指導教官が決定すると卒業研究の手始めとして、最初に外国文献の翻訳の課題が与えられます。そして、7月初旬頃にはB5判で1人当たり2ぺ一ジの雑誌会前刷集としてまとめられ、一日かけて全員の発表が行われます。課題となる文献の量は指導教官によってまちまちですが、教官の専門分野の英語論文などが多いのが実状です。特殊な専門用語などは当然一般の辞書には載っていません。また、専門分野の常識的な用語などは略語等で表記されていることが多く、そのような場合には科学技術用語辞典を使うことになります。科学技術英語の内容は難解で理解できないことが多く、単語を日本語に置き換えて直訳しても理解できないこともあります。そうならないように、予めその分野の専門書を読んで常識的な現象や用語を理解することが大切だと思います。論文は英語の教科書とは違い、文法的に難解な文章もありますが、その点は余り深く考えないで先に進み、全体的な文面で理解するのがよいのではないかと思いました、それには英語の基礎を十分に身につけておかないとかなり苦労することを痛感しました。
 最近、科学技術産業に従事する技術者には文献読解だけでなく文章作成や日常会語の能力までもが求められているようです。また、海外出張や外国人スタッフと一緒の仕事も普通になっているようです。本校は実用英検と工業英検の会場になっているので、これらの英検を目標に英語を学習する学生も多くなっています。「技術者にとって英語は重要である」と感じている今日この頃です。


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