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五年間の留学生活

秋田大学 鉱山学部
生産機械工学専攻 王 照廷

 日本に留学することが決まったとき、「五年間も日本で過ごすのか.....」と思いましたが、振り返ってみると、あっという間でした。
 五年間の日本での生活を振り返ると辛い、楽しい思い出がそれぞれ沢山あります。それでも知らず知らずのうちに日本の生活に随分慣れてきました。
 初めて、秋田空港に着いた日はとても寒く、大雪でした。あの時はこう思ったものです。「まさか、このような環境の中で、勉強し続けるのですか、無理だよ!」とあまりの環境の違いにとても不安に思いました。最初は言葉が通じなく、ほとんどアパートに居たので、とても寂しい思いをしたのですが、幸いに大家さんは驚くほど親切に面倒をみてくれるし、歓迎してくれました。家に招いて頂いたり、一緒に楽しませて頂きました。ホームシックということを全然感じませんでした。また、学校の先生とクラスメートは、講義中にわからない問題があれば、講義が終わってから、私が理解できるまで、熱心に教えてくれたり、日本の習慣や文化、政治、経済などについて色々と話してくれました。こめような親切な友人達に囲まれ、私は次第に百葉もわかるようになり、友人もどんどん増えました。また、留学生会館に入ったので、日本以外の国の友人もできました。秋田では、国際交流の色々なパーティがあり・少しずつ生活の幅も広がりました。
 五年間の日本の大学生活で、肌で感じたのは、一つは言語の重要性と人間関係の大切さです。秋田に来て、何が一番良かったかと言うと、親しい友人が出来たという事です。せっかく日本来たのですから、大勢ということではなくても、一人でも二人でも非常に親しい友人をつくり、それをべースにして、日本という国のいい面を良く理解できれぱいいと、思います。
 末筆ながら、先生を初め、いままで親切に接してくれた日本人に方々から頂いた恩情をいつまでも心に銘記したいと思います。


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