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「ワールド・ソーラーカー・ラリー奮闘記」

秋田大学大学院生産機械工学専攻
           浦田 衛

 8月1日から3日までの三日間、秋田県大潟村の八郎潟干拓地にて「’93 W.S.R JAPAN in Ogata」が開催されました。地元であることなどから我々秋田大学もはじめてソーラーカーを作り参加することとなりました。
 製作に当たりメンバー募集の結果、3年生や4年生など各学科から有志約30名が集まりいよいよ制作となりました。
 設計から製作までの間は何処をとっても苦難の連続でした。機械、電気について普段から勉強してしているはずなのにみんな実際にものをつくるのは初めてとあって机上の理論と現場との違いに戸惑うばかりでした。このような中、幾度もなく完成しては試走を行い、そのたびに設計変更、改良を重ね、大会当日を迎えました。
 7月29日に雨の中会場に入り、その日の夜は大雨、強風からテントの中の車を守るのに一生懸命でした。30日、31日の車検、タイムトライアルの日は晴天に恵まれソーラーカー・ラリーにふさわしい天気となりみんな真っ黒に日焼けしました。そのような天気にきっとレース期間中も晴れるだろうと思っていたのが大間違いで、1日はうって変わってどしゃぶりがふったりやんだりの大変な天気となりました。そのような状況だったので我々を含めでほとんどのチームがバッテリーのみの走行となりました。そのうえ我々の班は、車検時の無理なブレーキングからタイヤが削れてしまい二度もパンクしてしまいそのたびに修理を繰り返し結局2周で終わってしまいました。ちなみに総合優勝した京セラのSon and Sunは、そのような中でも9周もしており初日で早くも違いを見せつけられましれました。2日、3日は多少雲はありましたが太陽が顔をのぞかせ絶好のソーラーカー日和となり各チームとももてる力を振り絞って走っていました。我がチームも2日目は何事もなく無事4周しました。結局我がチームは、全6周総合40位、クラス18位となりましb秋田大学で参加したもう1チームは全14周総合22位・クラス10位という成績を修めました。
 今年、一度一通りの設計製作を経験したことである程度の知識が得られたため、専用コースの完成する来年の大潟村での大会では、秋田大学チームはよりよい車を作って参加することでしょう。
 来年はソーラー自転車レース、ソーラーカーラリーが大潟村で舳崖されるので、みなさんも参加してみてはいかがでしょう。


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