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福島高専磐陽寮

福島工業高等専門学校
機械工学科5年 沼田 益利

 我が福島高専は,名称から福島市にあるように思われがちですが県の東南端のいわき市にあります。私達の学校には,「磐陽寮」という寮があります。この寮には,現在約200名の学生が共同生活をしています。
 福島県は大きく分けて,いわき市のある浜通り(海岸沿い)地方,中通り(東北新幹線の走っている周辺)地方,会津(県西部の山岳部)地方に分けられ,寮生の大半は,会津地方,中通り地方,南接する茨城県の各出身者で構成されています。
 寮に入って面白いのは,いろいろな方言が飛び交うことで,1ケ月もいると,それも自然に身についてしまうことです。また,びっくりしたことは,寮のパンフレットにはきれいな写真が載っていたのですが,実際に入ると写真に紹介されている寮とは違った寮に入れられることです。これがたまらなく悲惨で,15cm位のムカデや,10cm位はあるような大ゴキブリがしょっちゅう現れました。しかし,この寮も平成4年度後期から改修工事が行われ,4つある棟のうち2つがきれいになりました。この改修工事の噂は,(私が1年生の時に指導して頂いた3年生が1年生の時の5年生から聞いていた)ということを思いだし,実現に6年もかかったことには大変驚かされました。
 私達の寮には,数名の留学生もいっしょに生活しています。寮には卓球場がありますが,そこで留学生のズハリさんやズライミーさん(2人ともマレーシア出身)と,何回か卓球をしました。留学生は,練習もしていないのにとても上手で,全くかないませんでした。また,留学生は卓球ばかりでなく勉強もしっかりしていて,私は,2回数学教えて頂いたこともありました。
 私が考えている寮生の良い点は
1.上級生に恐ろしい幽霊話を聞ける
2.学校に近いので通学生より長く寝ていられる
3.上級生に勉強の仕方を教えてもらえる
である。それに対し,不自由名点を挙げると
1.テレビが少ないので自分の見たい番組がみれないことがある
2.消灯がある
である。
 しかし,全般的には寮生活は大変楽しいものでした。それは,何といっても寮の毎日の生活や,多くの行事を通して,たくさんの友達,先輩,後輩が出来たからです。
 最後に,私が5年間の寮生活で一番驚いたことは,寮の近くの裏山にボリショイサーカス団のライオンが逃げたことでした。あれやこれやで,思い出の多い寮生活になりそうです。


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